新情報が続々判明した 『SAO アリシゼーション リコリス』体験会の模様をお届け

てけおん
公開日時

 PS4/Xbox One/PC(Steam)用ソフト『SWORD ART ONLINE Alicization Lycoris(ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス)(以下、SAOAL)』のプレミア先行体験会が、6月1日にバンダイナムコ未来研究所で開催されました。

 『SAOAL』は、小説やTVアニメで展開する『ソードアート・オンライン』のゲーム最新作です。小説の第9巻から18巻および、TVアニメ第3シリーズ『ソードアート・オンライン アリシゼーション』の舞台となった《アンダーワールド》を舞台にした冒険が楽しめる作品です。

 この体験会は、『SAO』ゲームシリーズ公式ファンクラブ“βeater’s cafe”で募集を行い開催されたもの(一部招待あり)。20名ほどの参加者は、まずは二見鷹介プロデューサーから『SAO』ゲームシリーズのレクチャーを受けることに。


  • ▲こちらは会場の様子です。

 二見Pは北米や欧州でも販売本数が増えていることを説明しつつ、情報の露出についても、海外と日本国内でのすり合わせ(情報公開のタイミングや、その内容など)をする必要が増えていることなどを明かしていました。

 続いては、『SAOAL』についての説明。ここで本作に時間の概念があり、夕方や夜になると、フィールドの明るさが変わることや、がけなどの地形をよじ登れること、落下ダメージが存在すること、フィールド上にある石像にアクティベートすることで、キリト(やパーティメンバーたち)の使えるスキルが増えていくことなどがわかりました。


  • ▲参加者たちが遊んだバージョンは、開発度で言うと40%程度のもの。ロードの速さをはじめ、さまざまな点が今後改良予定とのことです。

 説明が終わると、約10名ずつのグループにわかれて『SAOAL』のテストプレイと、二見Pとのディスカッションをおよそ30分ごとに交代する形で数時間にわたって行っていきました。以下では主に、ディスカッションの内容について触れていきたいと思います。

  • ▲こちらはテストプレイの様子。
  • ▲二見Pと参加者のディスカッションの様子です。

二見Pとのディスカッション

 二見Pとディスカッションでは、参加者たちが疑問に思っていることや、『SAOAL』について望んでいることを問いかけていく形式となっていました。さらに、『SAOAL』の開発を担当するアクリアの平八重諭さんもその場におり、ゲームについての情報などもいくつか明らかになっていました。やはり多かった質問は、『SAOAL』に関するもの。その中からいくつかを抜粋してお届けしたいと思います。

 レベル上限については、50を基準で考えているけれど、特には決めていないとのこと。また、PCでメインにプレイするという参加者からは、キーコンフィグをもっと自由にしてほしいという声もあがり、二見Pからは「ある程度自由にするつもりです」との返答がありました。

 『SAOAL』に無限ダンジョンは実装されますか? という質問もありました。こちらについては「検討します」という答えでしたが、開発するのは相当大変らしいそうです。二見Pが「実装してほしい?」と尋ねると、多くの参加者がうなずいていました。

 ストーリーはマルチエンディングですか? という質問には、「違います」との答えがありました。また、ユージオの生死については、言明できないとしたものの「期待してくれている人を裏切らない展開だと思うので、ご期待ください」と返事をしていました。

 なお、音声の収録などはすでに始まっているそうで、キリト役・松岡禎丞さんの収録ボイス数は1万5千超。これはかなりの数だということです。

 プレイヤーが操作するキャラクターがどれくらい出るの? という質問については具体的な人数を上げてはいませんでしたが「アリス・ユージオ、その他にもプレイアブルキャラクターとして使用可能なキャラクターは登場します」との返答でした。

 「幸いにも『SAO』は非常に人気があるコンテンツで、アップデートなどの形でそれに対応できるタイトルです。皆さんの思いは受け止めつつ、できる範囲で新しいことをやっていくつもりです」と話していました。

 テストプレイを終えた参加者からは「ボスが硬すぎないでしょうか?」との声も上がっていました。これは二見Pも把握している部分で、「失敗しました」と話していました。この時点では連携によるダメージ倍率の増加やバフの要素が開発中であり、製品版で遊ぶ際には楽になる予定だそうです。

 ただし、本作では『ホロウ・リアリゼーション』のようにバフ重視のゲームデザインにはしないそうです。また、敵の攻撃を“受け流し”でかわすことも可能なようですが、「どうすれば気持ちよく楽しめるのか検討中」と二見P。しかし、「受け流しが前提のゲームにするつもりはありません」ともコメントしていました。

 武器の厳選要素について二見Pは、「平八重さんが作るゲームなので、ご心配いただかなくても入ります」と笑いながらコメント。また平八重さんも「ソードスキル・バトルスキルともにかなりの数が存在し、神聖術もいろいろ盛り込むつもりです」と話してくれました。また平八重さんの口からは「神聖術は使い方次第で、ソードスキルなどの硬直をキャンセルできるようにする予定です」とも語られていました。

 フィールドでの移動についてもさまざまな質問とコメントが出ていました。本作のフィールドには高低差があり、建物の屋根にあがったり、高いところに昇ったりして遊ぶ参加者もいたようです。また「ちょっとした高低差でダッシュ状態が解除されてしまうのは爽快感がない」という声には、二見Pを大きくうなずき、「改良を検討します」と返事をしていました。

 オーシャン・タートルなどを舞台にした現実パートを盛り込んでほしいとの要望には「そこまで制作するとなると、もう1本別のゲームを作るレベルの予算が必要になってしまうんです」と理由を話し、オミットされていることを明かしていました。また、《ソウル・トランスレーター(《アンダーグラウンド》にダイブするための機器)》の台数の関係で、本作に登場しないキャラクターもいるとのこと。

 “添い寝”があるかどうかを気にする声もありましたが、二見Pは「添い寝についてはあまり期待しないでほしいですが、キャラクターたちの魅力はしっかりと表現するつもりです」と答えていました。

 その他にも『SAOAL』以外の質問としては、『メモデフ』にまつわるものが多く寄せられていました。『メモデフ』や『SAOIF』はアプリチームの担当になるため、その場では二見Pがわかる限りで……という形で答えていました。『メモデフ』については生放送を望む声が大変多く、「そのことはアプリチームに伝えます」と二見P。

 この他、さまざまな質問に対して二見Pは「プレイヤーによる対戦はなしの予定。マルチについては内緒」、「他作品コラボも検討したいと思います」、「ミニマップは実装予定」、「カメラのスピードをコントロールできるようにします」、「ソードスキルはスキルコネクトできるようにしています」と回答していました。

 基本的に、参加者の要望などは、しっかりと聞き、検討できそうなものについては「前向きに考えます」というスタンスで答えていた二見P。ディスカッションの中で「『SAO』に関して、ゲーム制作サイドは3年くらい退屈しない時間をお届けできると考えてます」とコメントしていました。

 なお、このプレミア先行体験会の模様は、TwitterやYouTubeなどで参加者たちが公開していたりします。この記事には書ききれなかった質問についても書かれているかもしれませんので、興味がある人は検索してみるといいかもしれません。

 最後になりますが、『SAOAL』の先行体験は、8月18日に秋葉原で開催される『ソードアート・オンライン』ゲームシリーズの祭典“SAO ゲーム攻略会議 2019”でも行われる予定です。“βeater’s cafe”では、2019年7月1日17時まで、試遊をはじめステージ観覧の事前抽選招待を受け付けしています。興味がある人は申し込んでみてはいかがでしょうか?

(C)2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス

  • メーカー: バンダイナムコエンターテインメント
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2020年7月9日
  • 希望小売価格: 7,600円+税

ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス

  • メーカー: バンダイナムコエンターテインメント
  • 対応機種: Steam
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2020年7月10日
  • 価格: オープン

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